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子宮口へ挿入するセックスってどうなの?医師が解説してみた

「子宮口へ挿入するセックスがあるって聞いたけど、どうなの?」

そう疑問に思っている方に向けて、医師の立場で子宮口へ挿入するセックスについて解説していきます。子宮口へ挿入するセックスについての誤解と問題点を理解したい方は参考にしてください。

子宮口へ挿入するセックスとは?

引用:子宮内膜がん(子宮体がん)の治療(PDQ®)

子宮へ挿入するセックスは「ウテルス・セックス」と呼ばれます。通常のセックスでは膣にペニスを挿入しますが、膣の奥にある子宮に挿入しようというのがウテルス・セックスです。

子宮は子宮筋層・子宮内膜・漿膜の3つの層で構成されています。このうち子宮筋層は平滑筋と呼ばれる丈夫な筋肉でできています。そのため子宮へ挿入することで

  • 子宮がペニスを飲み込むような感覚
  • ペニスが外れなくなるくらいの締め付け
  • 恥骨と恥骨が擦れ合って、何時間でもイキっぱなしになる

を楽しめるとしてインターネットを中心に、しばしば話題になります。

しかし実際には子宮に挿入することは不可能です。次の画像は子宮と膣の位置関係を横から見た図です。

引用:子宮のはたらき

膣と子宮は一直線上に存在しないことが確認できます。ペニスがL字型に曲がっていれば別ですが、棒状のペニスを膣にいくら深く挿入しようとしても子宮に挿入することは不可能です。

引用:バルーン現象ってなに?膣の締りが悪くなるってほんと?

なお性的快感が高まると、膣道の入り口側が狭くなり、奥の子宮付近が広がるバルーン現象が起こります。子宮口付近に精液をため込む空間を作ることで、より精子が子宮内に入り込みやすい環境を作るための現象です。

この際子宮口の位置もわずかに変化するため、性的快感が高まってバルーン現象が起きている状態であれば、位置関係上は子宮に挿入しやすくなります。

しかしこの時、子宮口は筋肉により収縮しています。子宮口は出産時にやっと10cm開く程度の大きさしかありません。その子宮口が収縮した状態でペニスを挿入するのは不可能です。

子宮口の位置がバルーン現象で変化し、膣の奥まで挿入するとペニスが膣壁と子宮口に挟まれた状態になります。この時ペニスの先端が何かに入った(包まれた)感覚があるのだと予想されます。

ウテルス・セックスを信じている男性は、この感覚をペニスが子宮に入った感覚だと勘違いしているわけです。

実際には子宮口に挿入しているわけではありません。

なお子宮口付近はポルチオと呼ばれ、ポルチオへの刺激に重点をおいたセックスをポルチオ・セックスと呼び、強い快感が得られるとすることもあります。

しかしポルチオもあくまで一般的に性感帯だといわれることがあるというだけで、医学的な根拠は不明確であることに注意してください。

子宮口挿入の注意点

子宮口挿入を含む性行為に関する注意点を解説していきます。重篤な問題が発生する可能性があるため、よく読んで理解しましょう。

子宮に挿入するのは絶対NG

バルーン現象で子宮の位置が変化しても、ペニスに対して、子宮が垂直に存在しているため、子宮にペニスを挿入できる可能性は低いでしょう。

しかしそもそも子宮に挿入しようとするのはやめましょう。普段は1cmも隙間がない子宮にペニスほどの大きさの大きさのものを入れようとすれば、痛みが伴います。

子宮に挿入できて万が一子宮内を傷づけてしまえば、子宮内膜炎の原因になります。子宮内膜炎になれば後述するような様々な症状が発生する可能性があります。

また挿入を繰り返して子宮の平滑筋が緩んでしまい、子宮口が常に開いた状態になってしまえば、流産の危険性も否定できません。

引用:[ココロ・カラダ不思議つながり]60 おなかの中で赤ちゃんどう育つ?

妊娠期間中、子宮口は蓋のような役割をしています。赤ちゃんが大きくなっていくと同時に少しずつ子宮口が開いていくものです。

子宮口の開きは個人差がありますが、30週を超えても1cm程度という方もいます。

仮に赤ちゃんが十分に成長する前に、子宮口への挿入が原因で子宮口が開いていれば、赤ちゃんが十分に成長する前に子宮から排出されてしまう可能性があるというわけです。

また子宮を触ろうとする際にも十分に注意しましょう。

膣の長さは8〜10cm程度のため、指を挿入して触ろうとすれば、子宮に触れることが可能です。

しかし指を伸ばしてギリギリ触れるくらいの位置にあるため、爪が当たってしまい、子宮に傷をつけてしまう恐れがあります。

また子宮を傷つけると子宮がびらん(表皮が欠損し、下部組織が露出した状態)になる可能性があります。

そしてびらんになった場合のエイズの感染率は通常の10倍です。

男性の性器は菌が入っても膀胱で止まりますが、女性の場合には外から入ってきた菌が子宮の中を通って腹腔(腹部の内臓がおさまっている場所)などまで達してしまい、様々な感染症の原因になります。

女性のクラミジア感染症患者数や不妊症が増加しているのも、これが原因の1つです。

そもそも陰部神経終末(快感を得る神経)は陰核(クリトリス)に集中しているため、陰核が最も快感を得やすいといわれています。

子宮口に挿入したり、ポルチオを刺激しても陰核を刺激する以上に女性が快感を得られることはなく、女性の怪我や感染症、流産のリスクを高めるだけです。

子宮口に挿入したり、ポルチオを刺激しようとすることのないように注意しましょう。

生理中に行わない

子宮口への挿入を行わないセックスでも同様ですが、生理中には行わないようにしましょう。生理中に行ってしまうと、性感染症のリスクが高まります。

淋菌のように感染力の強い菌であれば、オリモノの増加や腹痛などの自覚症状が発生することで、感染にすぐに気がつくでしょう。

しかしクラミジアのような感染力の弱い菌の場合、自覚症状が出にくいため、子宮内膜炎・卵管炎・腹膜炎などの慢性の炎症の原因になります。

その結果腹部が張った感覚・手足の冷え・体のだるさ・肩こり・疲れなどの自律神経症状で出ることがあります。

このうち子宮内膜炎は自律神経に影響を与え、更年期障害のような症状が現れます。また習慣性流産や不妊症、子宮外妊娠になることも考えられます。

なお生理中は妊娠しにくいと考えている方がいるようですが、全くそんなことはありません。

たしかに排卵後に生理が起こる傾向があるため、危険性は少ないかもしれませんが、排卵日のズレなどによって妊娠の危険性があります。

また生理中は性行為に痛みを覚える女性も多く、痛みに対する恐怖感から普段の性行為でも痛みを感じるようになってしまう女性もいるようです。

生理中は性感染症の防止のためコンドームを、それ以外の期間は妊娠を避けたいのであれば、ピルの利用をおすすめします。

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