未分類

HSILと診断されたら?治療方法や癌になる確率を解説します

「HSIL」は子宮頸がん検診で示される結果のひとつですが、一体どのような状態のことを指す言葉なのでしょうか。

子宮頸がんはその原因とがん化までの過程がわかっている数少ないがんのひとつで、HSILはがん化する前の細胞変異の度合いを表しています。

この記事では子宮頸がん検査結果のひとつであるHSILをはじめ、精密検査の内容や子宮頸がんの生存率について詳しく解説していきます。HSILはすばやく適切な治療を行えば改善が見込める、がん化前の早期の段階です。正しい知識を蓄え、今後の治療に備えましょう。

HSILとは

まずは、HSILとは何を指すのか詳しく解説していきます。

子宮頸がん検診の結果の1つ

子宮頸がんの検査では、問診、視診、子宮頚部の細胞を採取する細胞診の3つの検査を行います。HSILは、そのうちの細胞診で示される結果のひとつです。

HSILは、子宮頸がんの原因になるかもしれないHPV(ヒト・パピローマウイルス)の感染可能性の度合いを表しています

引用:一般社団法人 半田市医師会 健康管理センター 子宮頸がん検査

子宮の出口である子宮頚部にできる子宮頸がんは、そのほとんどがHPV(ヒト・パピローマウイルス)の感染が原因で発症することが現在明らかになっています。

HPVは性交渉によって感染し女性のうちの約8割が一生で一度は感染するとされていて、女性にとって決して珍しいものではありません。感染してもその多くは自然に治っていきますが、発がん性を持つHPVに感染しその状態が長く続いた場合はいずれがん化する恐れがあります

HSILは、発がん性を持つHPVに持続感染することで起こった病変※を示すものです。

※病変とは・・病気によって起こる身体または精神の変化

HSILの結果は

SILは「扁平上皮内病変」を意味する英語のSquamous Intraepithelial Lesionの略で、HSIL(high grade SIL)は「高度扁平上皮内病変」のことです。子宮頚部の表面を形成する扁平上皮細胞に通常とは違う異形細胞がある状態で、その異常の程度が高度(高度異形成)であることを示しています。

出典:東邦大学医療センター 大橋病院婦人科 子宮頸部異形成について

※上図は従来用いられてきたクラス分類という方法によって示されていますが、HSILは2008年よりクラス分類に変わって採用されるようになったベセスダ・システムという分類方法に基づいたものです。HSILは、クラス分類のCIN2(中等度異形成)・CIN3(高度異形性)に相当します

HSILと診断された場合、子宮頚部に中~高度のHPV感染が起こっている可能性が高く初期がんの状態に進行している恐れがあります。細胞診は確定診断ではないため、正確な診断を行うには精密検査が必要です。

精密検査の内容

HSILとの診断を受けた場合は、できるだけ早く精密検査を受けることが重要です。ここでは、子宮頸がんの精密検査の内容について解説していきます。

細胞診

細胞診では、がん化する前(前がん状態)の細胞の異形成(形の異常)を見つけることができます。子宮頸がんは異形成の状態を経てがん化することがこれまでの研究で明らかになっていて、細胞診はがん化前の段階にある細胞の異常を確認することができる検査です。

細胞診では、綿棒のような細い棒状の器具で子宮頸部や頸管を軽くこすり細胞を採取します。その後採取した細胞をスライドグラスの上に塗布して染色を施し、顕微鏡で細胞の異常がないかどうかを調べます。

子宮頸がん検査では、細胞診はあくまでもがん化している「疑い」がないかどうかを調べる検査です。したがって、細胞診は確定診断ではありません。そのため、細胞診で異常が見られた場合には次の組織検査によって確定診断を行います。

コルポスコピー

コルポスコピーとは、子宮頸部や膣の粘膜表面を細かく観察できる拡大顕微鏡のことですコルポスコピー検査では、肉眼では見ることができない病変部位の詳細な観察と細胞診で異常が認められた部分の細胞摂取を行います。

出典:Doctors File

細胞の異形成が生じた前がん状態やがん化が進行している場合、その部分は血管が太くなっていたり屈折していたりして周囲の組織との調和が崩れている状態を示します。

コルポスコピーによってこの組織の状態を観察することで、高い精度で異常の度合いを見極めることが可能です。

コルポスコピーを子宮頸部に挿入する際や病変部位の細胞採取の際、まれに痛みを伴うことがあります。また軽い生理痛のような痛みを検査後に感じることもあり、その場合には医師に相談すると鎮痛剤が処方されます。

組織検査

組織検査とはコルポスコピー検査で採取した組織から組織標本を作成し、それを顕微鏡で観察することでがん化や異形成などの状態を判別し確定診断を行う検査です。

通常、組織検査はコルポスコピー検査とセットで行われます。コルポスコピー検査は臨床医が行いますが、より公正な診断を行う意図から組織検査を行うのは臨床医ではなく専門の病理医です。

組織検査では、顕微鏡でコルポスコピー検査によって3~5mm程度に切り取った病変部位の細胞の変化や組織構築、配列を詳細に観察し、細胞の異形成やがん化の状態を判別します。ここで示される結果によって、診断が確定されます。

CT/MRI検査

CT・MR検査は、治療を行う前に子宮頸がんがどの程度広がっているかを調べる検査です。CTはX線、MRIは磁場を用いて体の断面の様子を描き、その画像によって病変の広がり具合を判定します。

CT検査は全身検査に用いられ、子宮から離れた位置にある肺や肝臓などの臓器やリンパ節への転移がないかどうかを調べるものです。一方MRIは骨盤部分に限定し、子宮頸がんの大きさや子宮頸部近くへの広がり具合、子宮近くのリンパ節への転移の有無を調べます。

子宮頸がんは進行すると子宮周囲の臓器に広がったり、リンパ節や子宮から離れた臓器に転移したりするものです。CT・MRI検査はがんの進行度合いを判定する手段として非常に有効で、ここで得た結果をもとにその後の治療方針が決められます。

子宮頸がんのステージ

子宮頸がんはその進行度合いによって、4期のステージ(臨床進行期)に分けられます。ステージそれぞれの状態と5年生存率(実測生存率※)は以下の通りです。

※実測生存率とは・・がん以外の病気が原因で死亡した場合も含めた、すべての死亡を計算に盛り込んだ上で算出される生存率

ステージ 状態 5年生存率
Ⅰ期 がんが子宮頸部にとどまっていて、ほかの臓器には及んでいない 95.6%
ⅠA期 組織学的な浸潤※がんで間質浸潤5mm以内の深さ、縦が7mm未満
ⅠA1期 組織学的な浸潤がんで間質浸潤が3mm以内の深さ、縦が7mm未満
ⅠA2期 間質浸潤が3mmを超え5mm以内の深さ、縦が7mm未満
ⅠB期 がんが4cm以内
ⅠB2期 がんが4cmを超える
Ⅱ期 がんが子宮頸部を超えて広がっているが、骨盤壁、膣壁の下部3分の1には及んでいない 89.9%
ⅡA期 がんが膣壁までで収まっている
ⅡA1期 がんが4cm以内
ⅡA2期 がんが4cmを超える
ⅡB期 がんは子宮頸部周囲の組織にまで広がっているが、骨盤壁までには及んでいない
Ⅲ期 がんが骨盤壁にまで達し、がんと骨盤壁との間もすべてがん化している、または膣壁の浸潤が下部分の3分の1に及んでいる 76.7%
ⅢA期 がんが膣壁の下部分の3分の1にまで広がっているが、子宮頸部周囲の組織への広がりは骨盤壁にまでは及んでいない
ⅢB期 がんが子宮頸部周囲の組織から骨盤壁にまで広がっている、または尿管ががんで圧迫され水腎症や腎臓が機能しなくなっている
Ⅳ期 がんが小骨盤腔を超えて広がっている、もしくは膀胱・直腸の粘膜に及んでいる 27.3%
ⅣA期 がんの広がりが膀胱や直腸の粘膜に及んでいる
ⅣB期 がんが小骨盤腔を超えて転移している

参考:日産婦2011 FIGO2008

国立がん研究センター がん情報サービス

子宮頸がん全体を組織学的に分類すると、そのうちの約75%が扁平上皮がん、約23%が腺がんとなっていて、扁平上皮がんが大半を占めるものの近年は腺がんの割合も高くなっています。

子宮頸がんは出産経験が5回以上ある多産婦と若い女性に多く、中でも25歳~34歳の割合は乳がんに次ぐ2番目に多いのが特徴です。若い女性の場合子宮頸がんのステージはⅠ期が大半を占めますが、60歳代以降はⅡ期以上の進行がんの割合も高くなっています。

子宮頸がんは早期対処を

5年生存率からも分かる通り、子宮頸がんは早期の段階で発見できれば改善を目指すことができる病気です。また原因とがん化にいたるまでの過程が明らかになっているため、細胞の異形成の段階で見つけることが出来れば治療で改善する確率は高いといえます。

子宮頸がんは検査で発見しやすいため、定期的に検診を受けることが何より大切です。

アプリで解決
お急ぎのピルの処方はスマホでオンライン処方がおすすめです! アフターピル・低用量ピル・月経移動ピルが誰にもバレずに、最短翌日に自宅に届きます♬ 

ピルのオンライン処方を試してみる!

>LINE相談はこちら


LINE相談

ピルを処方する