「中絶薬ってなんだろ?楽に中絶できるなら使ってみたいな」
そうお悩みではありませんか?
そこでこの記事では中絶薬が何かを解説します。さらに中絶薬の副作用や入手方法まで説明するので
さっそく中絶薬について学んでいきましょう!
目次
中絶薬とは?
中絶薬とは、「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」の2つの成分を併用することで妊娠継続に必要な女性ホルモン「プロゲステロン」の作用を止め、人工的に流産を引き起こす薬です。成功確率は92%~95%と言われています。
WHOが「母体と心への影響が少ない中絶法」として推奨されており海外では妊娠7週以内の中絶ではもっとも一般的に用いられる手段ですが、日本では認可されておらず薬事法により譲渡&販売が禁止されています。
主な中絶薬の種類
ミフェプレックス
主にアメリカで流通している中絶薬です。開発当初の名前から「RU486」と呼ばれることもあります。価格は日本円で4000円程度で流通しています。
ミフェジン
主に欧州で流通している中絶薬です。成分は前述のミフェプレックスと同じです。
価格は日本円で4000円程度で流通しています。
プレグランディン
日本でも治療的流産としては用いられることがある薬です。お尻から挿入する座薬で、数時間で効果を発揮します。
中絶薬の副作用
中絶薬の副作用は、腹痛、嘔吐、発熱以外にも膣内の大量出血や敗血症による細菌感染を引き起こす場合があります。また子宮外妊娠に対して中絶薬を使用した場合には、卵管が破裂してしまう危険性もあります。FDAによると、服用者の0.15%が何かしらの副作用を経験しています。
実際に2018年4月に個人輸入で中絶薬を使用した20代の日本人女性は、多量の出血やけいれん、腹痛を生じ、宮城県仙台市内の医療機関に入院しました。 (その後回復し退院しています。)
資料:厚生労働省
中絶薬は副作用に死亡するケースもあるため、認可されている欧米諸国でも医師による継続的な診察が必須となっています。
中絶薬の入手方法
中絶薬は日本では未認可であるため、病院や薬局などで入手することはできません。
また2004年から個人輸入への制限が設けられたため海外からの個人輸入もできません。ただし医師の処方や指示に基づき本人が行政機関の許可を得た場合には個人輸入が可能です。
実際には通販などで個人輸入が依然として行われており、厚生労働省が注意喚起を行っています。
参考:厚生労働省による注意喚起
万が一個人輸入で中絶薬を使用した場合には、堕胎罪や薬事法違反などに問われる可能性があります。2020年11月には中絶薬を自宅に保管していた男性が医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されています。
中絶でお悩みの場合はまずは一度当院の無料相談にご相談ください。費用や病院の選び方までご紹介可能です。
中絶薬はなぜ日本では買えない?
中絶薬は1988年にフランスで初めて認可されて以来すでに60ヵ国以上で使用が認められています。なぜ日本では中絶薬が買えないのでしょうか?
中絶成功率が低いから
中絶薬の中絶成功率は92%~95%であり、中絶をした際の中絶率が99%であるのに対して低い数字であると言えます。
薬を服用するだけで中絶ができると思うと一見便利なように見えるのですが、実際には入院など経過観察は必要ですし痛みも伴います。そのため日本政府は中絶薬を選択するより中絶手術を受ける方が良いと考えているようです。
自己堕胎罪や医薬品医療機器等法になるから
日本では刑法第212条により、妊娠中の女子が薬物もしくはその他の方法で自ら堕胎をしたときには「自己堕胎罪」という罪に問われ1年以下の懲役になると規定しています。
また未承認の医薬品を販売・譲渡した際には「医薬品医療機器等法」の違反になり2年以下の懲役または200万円以下の罰金になります。
中絶薬が使用可能になるにはまずこの2つの法改正をしなければいけないので導入の障壁が高くなっています。
中絶への罪悪感が希薄化するから
中絶薬は中絶の難易度が下がる一方で、中絶への抵抗がなくなる危険性があります。
性教育が世界的に遅れている日本ではまず妊娠することや避妊することに関する規範意識の教育が先行するべきだ、という意見が多いのが実情です。
中絶薬 まとめ
- 中絶薬は妊娠初期の中絶が可能な薬
- 海外では一般的だけど、日本では未認可
- 個人輸入は超危険
今回は中絶薬とは何かを説明し副作用や入手方法についても説明しました。中絶薬の個人輸入はとても危険ですので、妊娠でお悩みの方はまずは病院にご相談ください。