低用量ピル

生理前や生理中のセックスは妊娠しない?確実な避妊方法を医師が教えます

「生理前や整理中のセックスは妊娠しない」という噂を聞いたことがあるあなた。はたしてこの噂は本当だと思いますか?

この記事では、生理前および生理中のセックスにおける妊娠のしやすさを医学的に解説しています。生理前や生理中に無防備なセックスをする前に、一度立ち止まって正しい情報を確かめてください。

また、確実性の高い避妊方法についても解説しますので、どのような避妊方法を行うべきかの参考にしていただければ幸いです。

生理前のセックスは妊娠しにくい?

生理前ならセックスをしても妊娠しにくいという情報は、決して真っ赤な嘘というわけではありませんが、少し注意が必要です。

そもそも、この情報はおそらくリズム法と呼ばれる避妊方法から発生したのだと考えられます。リズム法とは、月経周期を利用して妊娠しにくい日である「安全日」を推測し、この日であれば他の避妊方法をせずに性交をしても妊娠しないという考え方です。

参照:マイナビウーマン

まず妊娠は、セックスによって男性の精子と女性の卵子が出会わなければ成立となりません。

卵子の寿命は排卵されてから24時間程度なので、遅くとも排卵日から2~3日後には卵子の寿命が尽きてしまうと考えられます。そこから、排卵日の前後2~3日を妊娠しやすい「危険日」、それ以外の日を妊娠しにくい「安全日」とする考え方が生まれました。

排卵日の目安は生理予定日の14日前になるので、生理前の時期はこの安全日に該当します。そのため、生理前のセックスでは妊娠しにくいと言われているのです。

しかし、排卵日はホルモンバランスなどによって前後することがあるため、必ずしも生理予定日の14日前に排卵が起こるわけではありません。一般的に、生理前のセックスなら他の日よりも妊娠の確率が低いことは嘘ではありませんが、ホルモンバランスなどによって排卵日が前後する可能性があるため、100%妊娠しないわけではないことに注意してください。

 

生理中のセックスなら妊娠しない?

では、生理前ではなく、生理中のセックスなら妊娠しないのでしょうか?生理中のセックスで妊娠しないというのは真実ではないどころか、むしろ生理前のセックスよりも妊娠の確率が高くなります。

生理中は経血が出ているため、何となく妊娠しにくいような印象を持っている人も多いでしょう。また、前述のように排卵日の前後2~3日以外を安全日とする考え方では、生理中もこの安全日に当てはまります。確かに、生理中は排卵日付近ではないため受精能力のある卵子が生きているとは考えにくいでしょう。

しかし、男性の精子は射精から2~3日、長い場合で1週間生きていることがあります。つまり、生理中のセックスで女性の体内に入った精子が受精能力を失わないうちに、次の排卵日がきてしまい妊娠してしまうことがあるのです。特に、生理の終わりごろは次の排卵日に近い人もいるため、生理終盤のセックスは妊娠の可能性も高くなります。

それだけでなく、生理中のセックスは他のリスクも伴うことも知っておかなければなりません。生理とは、子宮内膜が剥がれ落ちる現象なので、子宮内部が普段よりもデリケートで傷つきやすい状態になっています。生理中のセックスは妊娠の可能性があるばかりか、感染症の原因となることもあるので注意が必要です。

 

コンドーム以外の避妊方法はあるの?

生理日から妊娠しにくい日を考えるのは、確実な避妊になりません。もし今あなたが妊娠したくないのであれば、今後は正しい避妊方法を知って実践する必要があります。日本ではコンドームを利用した避妊が一般的ですが、避妊方法はコンドームだけではありません。

むしろ、コンドームを使っての避妊は、避妊方法の中でも避妊率が高いとは言えない方法なので、現在コンドームを利用しているという人も、他の避妊方法について検討する価値は大いにあると言えるでしょう。

こちらの項ではコンドーム以外の避妊方法4つをご紹介します。

  1. リズム法
  2. 低用量ピル
  3. IUS(ミレーナ)やIUD
  4. アフターピル

それではそれぞれ見ていきましょう。

1.リズム法

避妊率 76~95%
方法 毎朝基礎体温を測り、妊娠しやすい日の性交を避ける
費用 なし
  • メリット  費用がかからない
  • デメリット 確実性が低い

リズム法は排卵日を予測し、妊娠しやすい日のセックスを避けることで妊娠を防ぐ方法です。月経周期から排卵日を予測する「オギノ式」や、毎朝基礎体温を測って排卵日を予測する「基礎体温法」など、排卵日の予測方法はいくつかあります。

病院に行く必要がなく、コストもかからない方法ではありますが、避妊方法としての確実性は低用量ピルやIUD、IUSを利用した避妊に大きく劣ることが問題です。体調の変化やホルモンバランスによって排卵日が前後することは珍しくなく、予想していた時期に排卵が行われないことがあるため、月経周期を確認していても予想が外れることがあります。妊娠を望まない場合、リズム法だけを避妊方法として活用することはおすすめできません。

2.低用量ピル

避妊率 91~99.7%
方法 低用量ピルを毎日1錠服用する
費用 1周期(28日)あたり約2,000円~2,500円
  • メリット  正しく使用すれば確実性が高い、出産経験のない女性でも利用できる、月経困難症や過多月経の改善にも効果がある
  • デメリット 血栓症の副作用があるためリスクが高い人(喫煙者や肥満の人など)は服用できない、毎月コストがかかる

低用量ピルは経口避妊薬とも呼ばれ、女性ホルモンが配合された薬を毎日服用することで避妊する方法です。低用量ピルに含まれる女性ホルモンが排卵を抑制し、受精卵が着床しにくい状況を作ることで妊娠を阻止します。女性主体でできる避妊方法の中では手軽に行うことができ、飲み忘れさえなければ避妊成功率も極めて高いことが特徴です。

低用量ピルの効果や副作用については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。

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IUS(ミレーナ)やIUD

避妊率 0.2%(IUS) / 0.6~0.8%(IUD)
方法 病院で子宮内に器具を挿入してもらう
費用 40,000~50,000円(IUS) / 30,000~35,000円(IUD)
  • メリット  確実性が高い、一度挿入すれば最長5年効果が継続する、月経困難症や過多月経の改善にも効果がある(IUSのみ)
  • デメリット 出産経験のない女性は挿入時に痛みが伴うことがある、費用が高額

IUSやIUDは子宮内避妊具と呼ばれ、女性の子宮内に直接挿入して妊娠を防ぐ器具のことです。まず、IUDは子宮内の環境を変え、受精卵が着床しにくい状態をつくることで妊娠を阻止します。

IUDの中でも器具に黄体ホルモンが付加されているのがIUSで、子宮内膜を薄くしたり子宮の入り口にある粘液の状態を変えたりする作用を併せ持っているのが特徴です。黄体ホルモンによるプラスアルファの作用で、IUD以上の避妊率を誇るばかりか、辛い生理痛を和らげたりや月経量を抑えたりする効果も認められています。

日本では、ミレーナというIUSが2007年に承認を受けて以来、避妊や月経困難症の改善などを目的に広く利用されるようになりました。ミレーナについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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アフターピル

妊娠阻止率(排卵日付近の性交での妊娠を防ぐ確率) 85%
方法 無防備なセックスをしたあと72時間以内に1錠服用する
費用 5,000~17,000円
  • メリット  確実性が高い
  • デメリット 普段の避妊には適さない

アフターピルは、避妊に失敗して無防備なセックスをしてしまったあとに服用し妊娠を防ぐ緊急避妊薬です。日本で最も広く使われているアフターピルでは、無防備な性交から72時間以内に1錠服用することで、妊娠しやすい排卵日前後での性交であっても約85%の確率で妊娠を防ぎます。

高い確率で妊娠を阻止することができる方法ですが、アフターピルはあくまでも緊急避妊のための薬ですので、性交をしたあとに毎回飲むべきものではありません。アフターピルはいざというときの薬だと理解し、普段は別の方法で正しく避妊を行うことが必要です。

アフターピルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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手軽かつ確実に避妊がしたいなら低用量ピルがおすすめ

手軽でありながら確実性の高い避妊法なら、低用量ピルの服用がおすすめです。まずはこちらの表をご覧ください。

避妊失敗率(その方法を正しく使用した場合) 避妊失敗率(その方法を使用した場合)
コンドーム 2% 18%
リズム法 0.4~5% 24%
低用量ピル 0.3% 9%
IUD 0.6% 0.8%
IUS 0.2% 0.2%

参照:Gynecology expert

この表は、先ほど紹介した避妊法の中から緊急避妊法であるアフターピルを除いた方法と、日本で最も主流な避妊であるコンドームについて、各避妊方法の避妊失敗率をまとめたものです。日本で避妊方法の主流になっているコンドームを使った避妊方法では、2~18%の確率で避妊に失敗してしまうことが分かります。また、前述した通り、体調やホルモンバランスの影響を受けやすいリズム法の避妊成功率も決して高くないことが分かるでしょう。

IUDやIUSといった子宮内避妊具の避妊確率は高いものの、病院で子宮内に挿入してもらう必要があり、気軽に行えるとは言えません。また、妊娠出産のない女性は子宮口が狭いため、子宮内避妊具の挿入に多少の痛みを伴うことがあります。これらの方法に比べ、低用量ピルは女性が比較的気軽に行える避妊方法でありながら、正しく使用すれば子宮内避妊具にも並ぶ確実な避妊を実現する方法です。

 

低用量ピルの購入ならオンライン診療がおすすめ

この記事では、生理前や生理中のセックスにおける妊娠のしやすさや、確実な避妊方法について解説しました。生理日から妊娠のしやすさを判断する方法は、女性ホルモンのバランスや体調によって排卵日が前後することを考えると、決して確実なものではありません。確実かつ手軽に避妊をするなら、低用量ピルを服用する方法がおすすめです。低用量ピルはオンライン診療でも処方してもらうことができ、医師に相談して安全に服用することができます。

東京プレイヤーズクリニックでは、オンライン診療および低用量ピルの郵送を行っていますので、低用量ピルを利用した避妊をご検討ならぜひ相談ください。