中絶

中絶方法の種類は?妊娠週数によって変わる手術方法について解説

「中絶の方法にはどんなものがあるのだろう」と、不安に思っていませんか。

予定外の妊娠が発覚し、子供を産み育てることができない場合は中絶を検討することになりますが、学校教育やメディアでもあまり取り上げられない中絶について、どんな手術が実施されているかを詳しく把握している人は少ないでしょう。

そんな中で中絶を検討しなければいけない状況になってしまったら、不安な気持ちでいっぱいになってしまうのも無理はありません。

この記事では、妊娠週数によって違う中絶の方法について解説します。中絶にはタイムリミットがあり、早い段階で行った方がさまざまな面での負担が少なくなるなど、中絶が避けられないのであれば後回しにせず早めに考えるべきです。この記事で中絶ついて詳しく知り、必要な場合は早めに病院を受診しましょう。

 

中絶の方法は妊娠週数によって変わる

まず知っておくべきことは、妊娠週数によってさまざまなことが異なるという点です。ここで言う妊娠週数とは、最後の月経が始まった日を0週0日としてカウントしていく数え方になるので注意してください。この妊娠週数のどの時期に行うかによって、2種類の全くことなる手術に分かれます。

  • 初期中絶…妊娠12週未満(妊娠11週6日まで)
  • 中期中絶…妊娠12週~妊娠22週未満(妊娠21週6日まで)

時期により異なる手術となるのは胎児の成長が理由です。妊娠12週を過ぎると、それ以前と比べて胎児が大きくなってしまっています。そのため、初期に行うことができる比較的簡易な手術とは違い、中期には実際の出産に近い方法を行わなければならないのです。

それぞれの手術については後の項で詳しく解説しますが、初期の中絶は中期に比べて母体へのリスクが少なくなることはもちろん、料金が安くなったり、役所への手続きの必要がなかったりと、さまざまな面での負担が軽減されます。そのため、中絶を考えるのは時期に関わらず辛いことですが、必要であれば可能な限り早く検討すべきです。また、妊娠22週からは法律によって中絶が禁じられています。

 

妊娠初期の中絶方法(〜11週6日までの処置)

妊娠12週未満(妊娠11週6日まで)は初期中絶とされ、それ以降の中絶と比較すると身体的にも精神的にも負担が軽くなります。まずは中期中絶と比べての特徴をご覧ください。

  • 入院が不要
  • 痛みが少ない
  • 役所への届け出や埋葬が不要
  • 中期中絶の半分~3分の1程度の費用相場

役所での手続きや埋葬の必要がなく、経済的な負担も少ないです。何より母体へのリスクも低く、重篤な合併症もより起こりにくいという点で、中期よりも初期での中絶が望まれます。

ソウハ法

後述する吸引法よりも前から行われている中絶手術がソウハ(掻把)法と呼ばれる方法です。日本では現在でもこの方法が主流となっており、多くの大学でも実施されています。

特徴

医師が器具を子宮内に直接挿入し、子宮内容物を直接かき出す方法です。手作業で行われるので医師の技術が重要ですが、日本では戦前から長年行われている方法であるため、この方法に慣れている医師が多くいます。

メリット

  • 器具がシンプルで滅菌しやすく、感染症のリスクが低い
  • 子宮破裂を防ぐことができる
  • 子宮内を確認しながら行うため、遺残物が残りにくい

デメリット

  • 子宮口が硬いと手術が困難
  • 子宮変形などがあれば手術に時間かかる
  • 医師による器具の乱雑な扱いによって子宮が傷つくリスクがある

 

吸引法

ソウハ法よりも新しい手術であり、日本ではまだ対応できる病院数が少ない方法です。しかし、WHO(世界保健機構)ではソウハ法よりも吸引法を推奨しています。

特徴

吸引法は筒状の器具を使って子宮内容物を吸い出す方法です。吸引法と一口に言っても、手動真空吸引法と電動真空吸引法と呼ばれる2つの方法があり、クリニックによって利用されている方法が異なります。手動真空吸引法はWHOでも推奨されているより安全な方法ですが、日本では2015年まで認可されていなかったため、今も電動式の方が普及している状況です。

メリット

  • 出血が少ないことが多い
  • 子宮に傷がつきにくい
  • 週数が少ない場合は特に合併症のリスクが低い
  • 手術がより短時間で完了する

デメリット

  • 週数が大きくなれば手術が困難になることがある
  • 帝王切開をしたことがある女性では子宮破裂のリスクが増す
  • ソウハ法よりも遺残物が発生しやすい

 

妊娠中期中絶手術(妊娠12週〜21週と6日まで)

妊娠12週からは中期中絶と言って、初期とは全く異なる方法となります。また、21週と6日までは中絶可能と言っても、ギリギリに病院を受診した場合は準備や入院日程の関係などで手術を受けられないこともある点に注意が必要です。もしも中期に入ってしまった場合はできるだけ早く検討し、医師に相談してください。

特徴

初期と大きく異なる点は、出産のような陣痛を人工的に引き起こし、分娩として胎児を取り出すことになるということです。そのため、麻酔によって手術時の痛みがほとんどない初期とは違い、出産と同様の痛みを伴うことになります。また、日帰りでは行うことができず、数日から1週間程度の入院が必要です。

手術の流れ

手術の流れはこのようになります。

  1. 頸管を拡張する
    まずは子宮頚管を広げる前処置が必要です。ヘガールと呼ばれる器具やラミナリア、ラミセルという棒を使用して行われ、人によっては数日を要することもあります。
  2. 陣痛を引き起こす
    子宮収縮剤を投与し、人工的に陣痛を引き起こします。陣痛が起これば通常の出産のように胎児を取り出しますが、もしも1日で娩出とならない場合は一時処置を中断し、翌日に再開されることもあります。

無事に胎児と胎盤を取り出せたら、子宮内に取り残しがないかを確認します。初期とは違い、出血や子宮の状態、体調などに問題がないかをより慎重に判断する必要があり、術後も数日の入院が必要です。

注意点

中絶手術ができるのは、母体保護法によって指定された医師に限定されますが、中期では入院設備が整っていることなどさらなる条件があり、対応できる病院がより限られます。もしも中期中絶を考えている場合は、まず近くに対応している病院があるかを確認しましょう。

さらに、中期中絶は死産として扱われるため死産届の提出や埋葬が求められます。術後で身体や精神が疲労している状態であっても忘れず然るべき対応を行わなければならないため、パートナーや信頼できる家族にも協力してもらうようにしてください。

また、中期中絶は出産育児一時金の対象になるので、申請を行えば支給を受けることができます。中期は初期に比べて費用も高額になるので、忘れず申請するようにしましょう。

 

中絶手術後はどのような症状が出る可能性がある?

無事に手術が完了した場合でも、何かしらの不快な症状が発現することがあります。術後に起こり得る不調は下記の通りです。

  • 出血
    術後10日くらいまでは生理のときのような出血が見られることがあります。量や期間には個人差が大きく、下着に僅かに付着するような軽微な症状の人や、生理2日目のような出血がある人までさまざまです。術後しばらくは常時ナプキンを持ち歩いておくことをおすすめします。
  • 下腹部痛
    子宮が元の大きさに戻ろうと動くことで下腹部痛を感じることがあります。術後1週間頃までは起こることがある症状で、過剰に心配する人はありません。痛み止めを服用することも可能なので、心配な人は医師に相談して痛み止めを処方してもらいましょう。
  • 吐き気、めまい、頭痛
    出血や下腹部痛に比べると出現率の低い症状ですが、術後に吐き気やめまい、頭痛などが現れることがあります。これは、麻酔が利きやすい人に多く見られ、30分から1時間である程度回復することが多いです。特に初期の手術は日帰りで行われることが多いため、帰宅中や帰宅後は安静に過ごすようにしてください。

中絶手術後のリスク

日本において、中絶手術は特別危険な手術ではありませんが、合併症などのリスクがあることは事実です。ここでは、起こり得るさまざまなリスクをご紹介します。

  • 感染症
    中絶手術を受けると子宮頚管が広がった状態になることから、感染症にかかる確率が高くなります。術後に発熱や強い腹痛などの症状が見られたら、定められた検診日になっていなくても病院を受診してください。
  • 遺残物
    遺残とは子宮内容物の一部が子宮内に残ってしまうことです。遺残物なくきちんと子宮内のものを排出できたかを術後の検診時に確認し、もしも取り残しが確認された場合は後日再び手術となる可能性があります。
  • 子宮頚管損傷
    初期のソウハ法において医師が器具を乱雑に扱った場合や中期中絶時などに起こり得るのが子宮頸管損傷です。このリスクを防ぐために、前処置として頸管拡張が行われることもあります。
  • 子宮破裂
    特に中期中絶をする女性の中で、過去に帝王切開をした経験がある場合に危険性が高まる症例です。大量出血にもつながるため、然るべき処置が求められます。
  • 大量出血
    子宮の損傷などによって大量出血が起こることがあります。初期では極めて稀な例ですが、中期ではリスクが高まることに注意が必要です。
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
    中絶をするにあたって精神的な苦痛を強く感じてしまうことがあります。信頼できる医師に相談したり、然るべきカウンセリングを受けたりするなど、メンタル面でのケアも必要です。

いずれにしても、初期に比べて中期ではリスクが増大するため、これらの症状を回避してより安全に手術を受けるためにも、少しでも早く判断することが必要になります。

 

まとめ

この記事では中絶の方法について解説しました。中絶はいつ行っても辛いことに変わりありませんが、初期中絶の方が身体的な負担などさまざま面でリスクが少ないのも事実です。妊娠中期になると、痛みや数日の入院を伴うような手術を受ける必要があり、より負担が大きくなってしまいます。

もしも望まぬ妊娠をしてしまい中絶することを考えているのなら、1日でも早く病院を受診してください。何よりも、まずは一人で抱え込まずパートナーや信頼できる家族に相談しましょう。

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