中絶

吸引法とソウハ法の違いとは?2つの中絶方法の特徴や費用の目安を医師が解説します

「吸引法ってなんだろ?」「中絶は吸引法とそうは法だとどっちがいいんだろ?」

そのように悩んでいませんか?

そこでこの記事では吸引法とそうは法の違いについて説明します。それぞれの特徴だけでなく費用を医師が解説するので、もう吸引法とそうは法の違いで迷うことはありません!

さっそく吸引法とそうは法の違いについてみていきましょう!

吸引法の特徴

吸引法とは

吸引法とは、子宮内に管を挿入し吸引することで胎児を体外に取り出す妊娠初期の中絶方法ですWHO世界保健機構や世界産婦人科連合でも推奨されています。

プラスチック製の管を用いて手動で吸引する場合は手動真空吸引法(MVA)、金属製の管を用いて自動で吸引する場合は電動真空吸引法(EVA)と呼ばれます。

どちらも同様の結果が得られるとして発表されていますが、手動真空吸引法では使い捨てのプラスチック製チューブを利用するため衛生的で感染症のリスクが軽減されたり、金属のチューブとは異なり柔らかい素材であることからより子宮を傷つけるリスクが軽減されたりといった利点が多いとの見方もあります。しかし、手動真空吸引法は2015年になってやっと国内で認可されたため、普及率が低く対応していない病院も多いです。

吸引法のメリット

手術時間が短い

吸引法による中絶手術はおよそ10分程度で完了し、麻酔が効果が完全に切れるまで2時間ほど待機したあとはすぐに日常生活に戻ることができます。

その日のうちに自宅に帰れるので、仕事や学業に支障が出ないのはもちろん、親や友人、上司にバレずに中絶することができます

傷がつきにくく合併症になりにくい

吸引法は管で胎児を吸い出す比較的シンプルな手術なので、子宮内膜に傷がつきにくいの特徴です。医師による技術の差も出にくく日本産婦人科医会の調査によるとつき合併症になる確率は0.11%です。

WHOも体に負担が少ない方法として吸引法を推奨しています。

痛みが少ない

中絶手術でもっとも痛みを感じるのは子宮頸管を広げる措置ですが、吸引法では子宮内に挿入する器具の先端が細く、子宮頸管をそれほど広げる必要がありません。そのため吸引法は局所麻酔(意識がある状態での麻酔)で手術をできるほどに痛みが少ないです。

多くの場合は静脈麻酔をして完全に意識がない状態で手術をするので手術中は一切痛みを感じることがなく、終わったあとも2〜3時間程度違和感が残る程度の痛みしか出ないことがほとんどです。

吸引法のデメリット

吸引法ができる病院が少ない

もともとそうは法(後述)と呼ばれる中絶方法が主流であったため、まだ日本で吸引法を用いてる病院は多くありません

2012年に日本産婦人科医会が行った全国調査では、吸引法のみで初期中絶を行っている病院は2割であることが報告されています。

吸引法で中絶手術を受けたい場合はどこの病院で可能かを調べていく必要があります。

メディオンクリニックでは吸引法を採用している病院を無料でご紹介しています。費用などのお悩みもお気軽にご相談ください。

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胎児が大きい場合には対応できない

吸引法はチューブで胎児を吸引する手法であるため、チューブの太さより大きい胎児を取り出すことはできません。およそ妊娠10週目以内の胎児であれば吸引法で安全に中絶ができるとされていますが、それ以上はそうは法もしくは中期中絶(分娩)でしか中絶ができなくなる可能性があります。早めに医師にご相談ください。

帝王切開の経験がある場合は手術ができないことがある

過去に帝王切開の既往がある場合には、切開した部分の子宮筋層が薄くなっています。そのため子宮破裂の危険性があり、吸引法による中絶ができない場合があります

超音波検査の結果次第ではありますが、医師が危険だと判断した場合には、そうは法で中絶をすることになります。

そうは法の特徴

そうは法とは

そうは法(ソウハ法・掻把法)とは、ハサミ状の器具で胎児をつまみ体外に取り出す妊娠初期の中絶方法です。日本では古くからこの手法がとられており現在でももっとも一般的な中絶方法です。

そうは法のメリット

対応している病院が多い

そうは法は日本では古くから採用されている方法であるため、多くの病院がそうは法に対応しています。2012年の調査によると、中絶手術の8割がそうは法による手術を採用しています。

経験の多い医師が多いため安心して中絶手術をうけることができます。

帝王切開の経験があっても手術ができる

吸引法の場合は帝王切開の既往がある場合には子宮破裂の危険性があり施術を行うことができません。

そうは法なら子宮に圧力がかかる手術ではないので帝王切開の経験がある患者さんでも施術を行うことが可能です。

比較的大きな胎児でも中絶できる

そうは法は胎児を物理的につまみ出す手術なので、子宮頸口が広がる範囲内のサイズであれば比較的に大きな胎児でも中絶することができます

ただし妊娠12週目以降の胎児の場合は中期中絶と呼ばれ、吸引法やそうは法での中絶ができなくなります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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そうは法のデメリット

合併症になりやすい

そうは法での中絶の場合には合併症の発生確率が0.58%であり、吸引法での合併症発生確率(0.11%)と比べると5倍以上合併症を引きやすいことが明らかになっています。

そもそも0.58%という数字が大きいかどうかはさておき、吸引法と比べたときにリスクが高くなることは理解しておく必要があります。

子宮口を広げる際に痛みを感じる

手術中は静脈麻酔をするので痛みを感じないことが多いですが、前準備としてラミナリアと呼ばれる細い器具で子宮口を広げる際に痛みを感じることがあります。

個人差があり、うずく程度の方から痛みが強く冷や汗が止まらず悶絶する方もいらっしゃいますが、比較的痛みは強い傾向にあります。

また、術後も生理痛のような鈍痛がしばらく続くこともあります。

吸引法とそうは法の比較一覧表

以下が吸引法とそうは法の比較表です。

吸引法 そうは法
手術内容 子宮内に管を挿入し胎児を吸引する ハサミ状器具で胎児を摘み出す
手術時間 10分 30分
費用 10万円~15万円 10万円~15万円
合併症* 0.11% 0.59%
痛み 弱い 強い
対応病院 少ない 多い
リスク 帝王切開の既往の場合は子宮破裂の可能性 子宮が傷つき合併症を引き起こす可能性

一概に吸引法とそうは法のどちらがいいか、とは言えないので必ず医師と相談して決めることになります。

*根拠:妊娠12週未満の人工妊娠中絶手術による合併症(日本産婦人科医会調査結果より)

よくある質問

吸引法とそうは法で費用に差はあるの?

吸引法とそうは法の手術費用に大きな差はありません。どちらも10万円~15万円程度が相場です。妊娠週数が経過して中期中絶になった場合には費用が大きく変化します。

中絶手術の詳しい費用についてはこちらの記事をご覧ください。

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後遺症に差はある?

日本産婦人科医会によると、吸引法と比べてそうは法の方が5倍以上合併症を引きやすいことが明らかになっています。一方で熟練した医師が施術した際にはさほど差がないようです。

吸引法とそうは法、どっちがいいの?

状況により手術が行えなかったりもするので一概にどちらがいいとは明言できませんが、WHOは吸引法をより体への負担が少ない方法として推奨しています

どちらの手術も問題なくできる場合は吸引法を適用するのが良いのではないかと考えます。

吸引法とそうは法 まとめ

今回は吸引法とそうは法について説明しました。

吸引法とそうは法 まとめ
  • 吸引法は子宮内に管を挿入し吸引することで胎児を体外に取り出す妊娠初期の中絶方法
  • そうは法はハサミ状の器具で胎児をつまみ体外に取り出す妊娠初期の中絶方法
  • WHOは吸引法を推奨している
  • 実際には医師と相談してどちらの施術をするのか決定する

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