月経移動

プラノバールを飲むとどうして生理がこなくなるの?理由について解説!

「プラノバールが生理を来なくさせる仕組みを知りたい」「プラノバールを飲んでいるけど、失敗することってあるの?」

プラノバールを服用している方や服用を検討している方の中には、こんな疑問を抱いている方も多いことでしょう。

プラノバールは現在主流となっている低用量ピルよりも、含有する女性ホルモン量が多い中用量ピルに該当する薬で、正しく服用すると高い確率で生理日をコントロールすることができます。

この記事ではプラノバールが生理を来なくさせる理由について詳しく解説していきます。

プラノバールとは?

プラノバールは、現在主流となっている低用量ピルが日本で認可を受ける前にアフターピル(緊急避妊薬)として一般的に使われていた中用量ピルです。プラノバールを用いた緊急避妊法は「ヤッペ法」と呼ばれ現在でもこのヤッペ法を行っている病院はあるものの、

  • 含有するホルモン量が多く副作用が強く出る
  • 現在主流となっているノルレボなどのアフターピル(緊急避妊薬)に比べて避妊効果が低い

などの理由から利用自体が減少傾向にあります。上記の通りプラノバールのアフターピル(緊急避妊薬)としての需要が落ちた要因にはノルレボの台頭がありますが、その差は両者の妊娠阻止率※から見ても明白です。

※妊娠阻止率:排卵日あたりの妊娠しやすい時期に性行為を行った場合に妊娠を防げる確率。簡単にいうと、アフターピルを飲まなければ妊娠していたと思われる人の妊娠を防いだ確率。

避妊に失敗した性行為から服用までの時間 妊娠阻止率
プラノバール ノルレボ
24時間以内 77% 95%
24時間~72時間以内 57% 85%

このようにノルレボの方が緊急避妊の成功率が高いことから、プラノバールを緊急避妊薬としてではなく月経移動ピルとして導入する病院が多くなっているのが現状です。

当院でも同様に、主に月経移動ピルとしてプラノバールの処方を行っています。

プラノバールについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。

プラノバールの服用方法

月経移動を目的にプラノバールを使用する場合、「生理日を早める」or「生理日を遅くする」によって服用方法が異なります。

生理日を早める

生理日をいつもの生理予定日よりも早める場合には、生理予定日(生理を避けたい日)の1か月前の生理が始まって5日目までにプラノバールを服用する必要があります。わかりやすく例を挙げると、以下の通りです。

  • いつもの生理予定日・・9月1日
  • 生理日を移動したい日・・8月21日
  • 生理予定日の前月の生理開始日・・8月1日
  • プラノバールの服用開始日・・8月1日~8月5日
  • 服用終了日・・8月16日

引用:六本木ブレストレディースクリニック 院長ブログ

生理5日目までに薬の服用を開始し、生理日を早めたい日の5日前まで毎日1~2錠の服用を続けます。そのため、生理が開始してから5日目までに(ギリギリにならないよう余裕をもってなるべく早めに)来院して薬の処方を受けるようにしましょう。

一般的には服用をやめてから4~5日経ったころにいつもよりも軽め(少量)の生理が来ますが中には7~10日程度を要する方もいるため、行事を間近に控えたころになっても生理が来ない場合には、さらに追加で1錠を服用して反対に生理を遅らせる方法を取らざるを得ないケースもあります。

生理日を遅らせる

一方生理日を遅らせる場合には移動させたい生理予定日の5日前までにプラノバールの服用を開始すれば、生理日を予定日よりも遅らせることが可能です。そのため、少なくとも行事日の7日前までには病院を受診して薬を処方してもらう必要があります。

薬の服用を期日までに開始することができれば確実に生理日を遅らせることができますが、その反面行事の最中も薬の服用を続けなければいけず、この点は一定のデメリットといえるでしょう。

引用:六本木ブレストレディースクリニック 院長ブログ

プラノバールの服用を開始したら、生理日を移動させたい行事日まで服用を続けます。行事が複数日に渡る場合には、行事が終わるまで服用を続けてください。薬を服用している間は生理が来ることはありませんが、もし出血が少量でも見られるようなときには追加で1錠を服用します。

行事が終わり服用をやめるとその後3~6日で生理が始まりますが、月経周期は遅らせた生理日からカウントすることになるため注意が必要です。

プラノバールのよくある質問

ここではプラノバールについてよく寄せられるご質問をピックアップし、それぞれの疑問にお応えしていきます。

プラノバールを飲むと生理が来なくなる理由は?

プラノバールの主成分は、プロゲステロンエストロゲンという2種類の女性ホルモンです。この2つの女性ホルモンをプラノバールによって取り入れることで体内の女性ホルモン濃度が高まり、体が排卵後と同じ状態※になります。

※妊娠しているとプロゲステロンとエストロゲンの2つの女性ホルモン濃度は高くなり、妊娠していないとホルモン濃度は低くなります。

すると「妊娠した!」と勘違いした脳が排卵を止めるよう指令を出すため、生理が来なくなるのです。

一方服用をやめると女性ホルモンの濃度が低下するため、生理が起こります。このような作用を利用すれば、生理日を意図的にコントロールすることが可能です。

服用後次回の生理はいつくるの?

プラノバールの服用をやめると通常は3~6日程度で生理が再開しますが、これはあくまでも目安でしかありません。中には服用を中止してから1週間以上経っても生理が再開しないという方もいます。

生理が来ないと不安という方は多いかと思いますので、薬の処方を受ける際にあらかじめ医師に生理再開まで何日くらい様子を見ても問題ないのか聞いておくと良いでしょう。

服用後の生理周期はどうなるの?

服用後の生理周期は、生理再開日を第1日とした周期になります。そのため、薬を服用する前の生理周期はリセットされるということはあらかじめ把握しておきましょう。

プラノバールによって月経移動を行うと、排卵や生理周期に影響を与えるのではと危惧する方もいるかと思いますが、一般的には薬の服用が排卵を妨げたり生理周期を乱したりするようなことはありません。また妊娠しにくい体になるということもないため、安心して服用していただければと思います。

実は低用量ピルでも生理を早めることができる

低用量ピルも月経移動ピルとして使用することができます。一般的に低用量ピルは生理日を早める場合に使用されることが多く、一方プラノバールなどの中用量ピルは生理日を遅らせる場合に使用されるのが多いのが特徴です。

低用量ピルを用いて生理日を早める場合には移動させたい生理予定日の前月の生理2~3日目から薬の服用を開始し、生理予定日の10日前まで服用を続けます。14日間程度服用することで生理日を7~10日間早めることが可能ですが、一定の服用期間を必要とするため生理日を早めたい場合にはできるだけ早急に病院を受診しましょう。

また月経移動を低用量ピルで行う場合には、薬の服用期間中に少量の出血が続くことがあるため注意が必要です。

プラノバールと低用量ピルはどちらがおすすめ?

上述の通り、一般的にはプラノバールは生理日を遅らせる場合に、低用量ピルは生理日を早める場合に使用されます。そのため次回の生理までに十分な時間がないようであれば、プラノバールを使用して生理日を遅らせる方法しか手がありません。

ただしその場合、生理が来てほしくない行事当日にも薬の服用を続けなければいけないため、副作用が出る可能性があります。もし次回生理までに時間の余裕があるのであれば、副作用の少ない低用量ピルを使用して生理日を早めるのがおすすめです。

低用量ピルの購入ならオンライン診療がおすすめ

この記事では、プラノバールが生理に与える影響について解説しました。プラノバールはある程度直前であっても生理日のコントロールができますが、低用量ピルに比べて含有するホルモン量が多いことから、副作用が少なからず出てしまう可能性があるので注意しましょう。

そのため生理を移動させる場合は、低用量ピルで無理なく移動させる方が副作用によるリスクが少なくおすすめです。

また、当院では低用量ピルはオンライン診療による処方が可能です。月経移動を検討している方はぜひご相談ください。