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ノルレボで避妊に失敗することはある?失敗率や成功の見極め方法について解説

アフターピルのノルレボを飲んでも、避妊に失敗する人がいるとご存知ですか?ノルレボは、望まない妊娠から女性を守る最終手段ですが、正しく使っていても妊娠することがあります。

今回は、ノルレボの避妊失敗率、避妊に失敗する原因、避妊成功の見極め方法を紹介します。「ノルレボがあるから安心!」と油断せず、正しい知識を持ってノルレボを使いましょう。自分には必要ないと思っている方も、いざという時のために知っておきましょう。

ノルレボとは?


ノルレボは、世界50ヶ国以上で広く使用されているアフターピル(緊急避妊薬)で、性行為後に避妊できるお薬です。WHO(世界保健機関)のエッセンシャルドラッグにも指定されています。

避妊せず性行為を行ってしまった場合や、コンドームの破損などで避妊に失敗した場合に使います。避妊に失敗してから72時間(3日)以内に1錠を服用しますが、服用が早いほど避妊率も上がります。

ノルレボには、5〜7日程度排卵をストップさせる効果があります。この間に卵管内にある精子が受精能力を失うため、受精を防ぎます。子宮内膜を変化させる効果もあるので、受精した場合にも着床を防ぎます。妊娠は着床した時点で成立し、アフターピルは着床の前段階までを防ぐため、中絶とは異なります。

ノルレボについて詳しく知りたいときは、こちらの記事も合わせてご覧ください。

ノルレボ錠(レボノルゲストレル)って何?副作用や効果についてくわしく解説します!避妊に失敗したらアフターピルを飲めば妊娠を回避できることを知っている人は多いと思いますが、アフターピルにはどんな種類があるのか知っている...

ノルレボの失敗率は?


ノルレボを正しく飲んでも妊娠する、いわゆる「失敗率」を紹介します。避妊失敗から72時間(3日)以内にノルレボを飲んだ場合の妊娠阻止率は85%で、避妊率は98.7%です。

妊娠阻止率 排卵日付近(いわゆる危険日)に性行為をした場合に、妊娠を防ぐ確率
避妊率 時期にかかわらず、妊娠を防ぐ確率

正しく飲んでいても妊娠する「失敗率」は、1.3%です。アフターピルは望まない妊娠から女性の身を守る最後の手段ですが、100%避妊できるお薬ではなく、避妊できる確率を上げられるお薬です。

飲む時間が遅くなれば遅くなるほど、失敗率が上がります。必要になったらすぐ病院へ行きましょう。

ノルレボのジェネリック


ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れた後に開発される、同じ効果を持つお薬です。効果や安全性が新薬と同等であると認められている一方、開発にかかる期間が新薬と比べて短いので、開発費用が安く済むため価格が安いことが特徴です。

ノルレボには、日本製ジェネリック医薬品と海外製ジェネリック医薬品があります。日本でよく使われているノルレボのジェネリック医薬品を、日本製と海外製の両方ご紹介します。

薬剤名 原産国 価格
レボノルゲストレル錠1.5㎎「F」 日本 9,900円
アイピル インド 5,500円
ノルパック タイ 1,500円〜3,000円程度
※当院での取り扱いなし
ポスティノール ハンガリー 1,500円〜3,000円程度
※当院での取り扱いなし
マドンナ タイ 1,500円〜3,000円程度
※当院での取り扱いなし

レボノルゲストレル錠1.5㎎「F」(日本製ジェネリック医薬品)は、日本国内で認可されていますが、海外製のジェネリック医薬品は全て日本国内で未認可です。

ノルレボ以外のアフターピル


ノルレボ以外のアフターピルをご紹介します。日本国内で認可されているアフターピルはノルレボのみなので、基本的にはノルレボの使用を推奨しております。

プラノバール(中用量ピル)

参照:あすか製薬株式会社

価格:1シート(21錠)4000円程度(1回あたりの金額は1000円以下)

  • ノルレボ登場前によく使われていた避妊法(ヤッペ法)
  • 避妊失敗から72時間(3日)以内に2錠服用し、1回目の服用から12時間後に再度2錠服用
  • 避妊率が低い(72時間以内に服用した場合の妊娠阻止率57%)
  • 副作用の発生頻度が高い

※当院では月経移動を目的にプラノバールを処方しております。アフターピル目的での処方はしておりません。

エラ


価格:13,200円

  • 避妊に失敗後、120時間(5日)以内の服用で効果が認められている
  • 海外では広く利用されているが、日本では未認可

避妊成功の見極め方


避妊成功を見極めるポイントは、アフターピル服用後に生理がきたかどうかです。副作用により生理の時期が少しずれることはありますが、日頃と同程度の期間・経血量の生理があれば、避妊に成功したと言えます。

アフターピルを飲むと、消退出血とよばれる生理に似た出血が起こることがあり、消退出血は避妊成功の目安になります。しかし消退出血は、不正出血や着床出血と見分けることが難しく、消退出血がない人もいます。消退出血を基準にして避妊成功を見極めるのは難しいため、「日頃と同程度の生理」で見極めましょう。

もっとも確実な見極め方は、病院で妊娠検査を受けることです。アフターピルの処方を受けたクリニックや、一般の産婦人科で検査できます。時間が取れず病院へ行けない場合は、市販の検査薬で確認をしましょう。

生理予定日から1週間以上経っても生理がない場合は、妊娠した可能性があります。必ず病院で検査を受けましょう。

避妊が失敗するかもしれない事例


ノルレボを服用したにも関わらず避妊に失敗する人に、よくある例をご紹介します。

100%避妊できるお薬ではないため、以下に紹介する例に全く当てはまらない場合でも、避妊に失敗することがあるのでご注意ください。

服用から2時間以内に嘔吐した

服用から2時間以内に嘔吐すると、避妊に失敗することがあります。これは体内にアフターピルの成分が吸収される前に、嘔吐したことが原因です。

ノルレボの副作用として吐き気がすることがあり、中には嘔吐する人もいます。吐き気がする場合は安静にして、嘔吐しないように気をつけましょう。

もし嘔吐した場合は、すぐにアフターピルを処方してもらったクリニックへ連絡します。再度アフターピルを飲む場合が多いですが、同じ薬を飲むため再び嘔吐する可能性もあり、慎重な見極めが必要になります。

服用から2時間以上経って嘔吐した場合は、ピルの成分が体内へ吸収されていると考えられるので、再度アフターピルを飲む必要はありません。

避妊失敗から72時間以上経って服用した

避妊失敗から72時間(3日)以上経ってからノルレボを飲むと、避妊に失敗することがあります。ノルレボは、避妊失敗から72時間以内に飲むよう定められています。

避妊失敗から72時間を少しでも過ぎた瞬間に、効果がゼロになるわけではありませんが、安心できる高い効果は期待できません。避妊失敗に気づいてから、できるだけ早いタイミングで飲みましょう。

飲み合わせが悪い薬を一緒に服用した

以下の薬を一緒に飲むと、ノルレボの効果を弱めるため、妊娠することがあります。これらの薬を日常的に飲んでいる場合は、医師へ相談しましょう。

  • 結核の薬(リファンピシン)
  • てんかんの薬(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン)
  • 抗エイズ薬(エファビレンツ、リトナビル)
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)が含まれる健康食品

これらの薬を飲んでいることを医師へ隠したり、自分で勝手に飲むのをやめたりせず、必ず事前に医師へ相談しましょう。

アフターピル服用後の性行為で避妊しなかった

アフターピル服用後〜次回の生理までの間、全く避妊をせずに性行為をすると、妊娠することがあります。

アフターピルは服用直前の性行為に対して効果を発揮するお薬であり、服用から次の生理までの間ずっと避妊効果が保たれるお薬ではありません。アフターピルの効果が失われた後に、避妊せず性行為を行うと、妊娠する場合があります。

ノルレボ服用後のよくある体調の変化


ノルレボ服用後には、体調の変化が起こることがあります。ここではよくある変化の例を紹介します。

消退出血が起こる

ノルレボを服用すると、消退出血が起こることがあります。消退出血は生理よりも出血量が少なく、期間も短いことが特徴です。

消退出血は、避妊成功の目安となります。子宮内膜がはがれることで出血が起こるために、着床しなかったことがわかります。しかし、アフターピル服用後の出血は必ずしも消退出血ではなく、不正出血や着床出血の場合もあります。

次回の生理がずれる

アフターピルを飲むと、次回の生理がずれることが多いです。ずれる期間には個人差がありますが、日頃より前にずれる人も後ろにずれる人もいます。

生理周期が整っている人でも、次の生理日を正確に予測できないので、生理用品を必ず持ち歩きましょう。また排卵日も予測できないので、次の生理があるまで性行為は控えましょう。

だるさや眠気が続く

アフターピルを飲むと、しばらくの間だるさや眠気が続くことがあります。

アフターピルは、多量の女性ホルモンを摂取することで妊娠を阻止するという性質上、わざと体内のホルモンバランスを乱します。ホルモンバランスが乱れたことが原因で、だるさや眠気が続くことがあります。ホルモンバランスが整っていくにつれて、だるさや眠気は落ち着きます。

アフターピルを服用すれば避妊できるという認識は危険


これまで紹介したように、ノルレボを正しく飲んでいても、1.3%の人は避妊に失敗します。100%避妊できるお薬ではありません。

一度アフターピルを服用した人は、低用量ピルの服用を始めて継続的な避妊をすることが多いです。アフターピルはあくまでも「緊急用」「最終手段」であり、継続的に避妊する手段ではありません。

日常的な避妊には、低用量ピルを使用しましょう。低用量ピルは、飲み忘れがない場合、1年間を通して99.7%の確率で避妊できます!避妊率は100%ではないもののアフターピルより高く、副作用も少ないです。日本では使用している人が多くないですが、海外では一般的で、ドイツでは若い女性の7割が低用量ピルで避妊しているというデータもあります。

飲み方は、毎日自分で決めた時間に1日1錠飲むだけで、とても手軽に避妊できます。ジェネリック医薬品を選ぶと、1シート(28日分)を2200円で購入できます。1日あたりの負担額は100円以下になり、気軽に始められます。

アフターピルと低用量ピルの違い


アフターピルと低用量ピルの違いについて、簡単にまとめました。

アフターピル

  • 避妊に失敗した後に服用して、妊娠を防ぐお薬
  • 計画的に避妊する方法ではなく、「緊急用」「最終手段」として使う方法
  • 避妊失敗から72時間以内に服用した場合の1回あたりの妊娠阻止率は85%、1回あたりの避妊率は98.7%
  • 黄体ホルモンという1種類の女性ホルモンを含む
  • 低用量ピルに比べ副作用を感じる人が多い

低用量ピル

  • 毎日一定の時間に服用して、計画的に避妊を行うお薬
  • 1年間を通しての避妊率は99.7%
  • 黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2種類の女性ホルモンを含む
  • 月経困難症や子宮内膜症など、病気の治療にも使われる
  • アフターピルに比べ副作用が少ない

アフターピルはもしもの時の最終手段であり、頻繁に使用するものではありません。日常的には、低用量ピルでの避妊を行いましょう。

低用量ピルで性感染症の予防はできないので、コンドームとの併用を推奨します。コンドームには避妊効果もあるので、低用量ピルとコンドームを併用すれば、避妊率はさらにアップします。