アフターピル

アフターピルの服用後は生理周期が変わる?そのほか起こりうる生理の変化について解説

「アフターピルを飲んだ後の生理はどうなるのだろう?」と疑問に思っていませんか?アフターピルを飲んだ後に生理が来れば、無事に避妊が成功した証となります。しかし、薬に含まれる女性ホルモンを摂取した影響で生理が変化したり、月経以外の出血が起きたりするケースがあり、「いつもの月経とは少し違うけど大丈夫かな?」「予定日より早いけどこれって生理?」などと不安になることもあるでしょう。

この記事では、アフターピル服用後に起こり得る生理の変化や諸症状について解説します。アフターピルを飲んだ後はいつも以上に身体の変化に気をつけるようにしてください。

アフターピル服用後は生理が変化しやすい

アフターピルは、黄体ホルモンが主成分として含まれている薬です。この黄体ホルモンの働きにより、一時的に排卵を抑制したり、受精卵が着床しにくいような子宮内膜の状態に変化させたりすることで妊娠の成立を防ぎます。

たった1錠でこういった身体の変化を起こさせる薬なので、含まれている黄体ホルモンの量は非常に多く、摂取後は急激に体内のホルモンバランスが乱れます。このホルモンバランスの乱れにより、以後の生理にも変化が見られることが少なくないのです。

 

アフターピル服用後に起こりうる変化

ここでは、アフターピルを飲んだ後に起こり得る変化について解説します。生理のような出血があっても生理ではなかったり、生理日がずれたりといったイレギュラーが少なくありません。緊急避妊をした後に見られる変化を知って、通常と違うことが起こっても冷静に対応してください。

生理周期がずれる

月経周期における服薬のタイミングにより、次の生理が来る時期が異なります。

  • 排卵前、排卵期の服用…本来の生理予定日より早く薬によって引き起こされる生理が起こり、その後本来の生理予定日頃にもう一度生理が来ることが多い。
  • 排卵後の服用…薬によって引き起こされる生理と本来の生理予定日が重なり、本来の予定日付近に生理が来ることが多い。

薬を服用後5~7日の間に生理が起こることが多いですが、早いときで3日後、長くて3週間後など人によって差が見られます。またホルモンバランスが急激に変化する影響で、本来の予定日から生理がずれることも少なくありません。個人差や薬を飲む時期によって生理が来るタイミングを正確に予想することは難しいため、常にナプキンを持ち歩くなど急な出血への備えをおすすめします。

また、ここで紹介した薬によって引き起こされる生理については、次の項で詳しく解説しますので、併せてご覧ください。

消退出血が起きる

前項で解説した、ピルによって引き起こされる生理のことを消退出血と呼びます。通常、自然に起こる生理に比べて量が少ないことが特徴です。特に、服薬から消退出血までの日数が短ければ短いほど量が少なくなる傾向があります。

この消退出血は避妊が成功した一つの目安になりますが、前述の通り消退出血と自然な生理の時期が重なるなど、避妊が上手くいっていても分かりやすい消退出血が見られないケースもあり、消退出血がなくても避妊に失敗したと断言することはできません。あくまでも避妊成功の一つの目安にすぎないと考えてください。

副作用が起きる場合もある

現在日本国内で主に処方されているのは副作用の出現率が低い薬です。そのため、全ての人に現れるわけではありませんが、一部の人に下記のような症状が見られることがあります。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 乳房の張り
  • 眠気
  • 倦怠感
  • 腹痛
  • 不正出血

このうち、不正出血は薬を飲んでから2~3日程度経過してから現れることが多いですが、それ以外の症状は服用から1~2時間程度で出現し、1日以内には消失することがほとんどです。どれも一過性であり、重大な健康リスクを引き起こすものではないので、副作用が起きたからといって過剰に心配する必要はありません。

ただし、吐き気の副作用によって薬を飲んでから2時間以内に嘔吐をしてしまった場合には注意が必要です。服薬から少なくとも2時間は経過していないと、有効成分が身体に十分吸収されておらず、効果を満足に得られないことがあります。この場合はもう1錠同じ薬を飲まなければならないため、再度医師に相談してください。

また、一度嘔吐してしまったということは、二回目でも同様の吐き気を催すケースが多いでしょう。ドラッグストアで市販されている乗り物用の酔い止めや吐き気止めを併用することに問題はないため、吐き気を緩和することも検討してください。市販薬が心配な人は、病院で吐き気止めを併せて処方してもらうこともできます。

 

注意すべき症状

薬の影響により、生理のずれや副作用といった変化が見られることがありますが、その中には気を付けなければいけない症状もあります。下記のような症状が見られたら、速やかに病院を受診しましょう。

予定日になっても生理がこない

アフターピルによる避妊率は非常に高いですが、100%妊娠が阻止できるわけではなく、僅かながら妊娠してしまうケースがあります。

本来の生理予定日を過ぎても出血が見られないときには、妊娠を疑う必要があるため検査を受けましょう。目安として、本来の生理予定日から1週間、または薬を飲んでから3週間経過しても出血がない場合は速やかに病院を受診すべきです。

激しい痛みや出血量が多い場合

先ほど解説した消退出血は、自然な生理に比べて量が少ないことが特徴です。もし、何度もナプキンを変えなければならないような大量の出血が見られたら、薬によって起こされた生理ではなく別の病気が懸念されます。

同様に、耐え難いほどの激しい痛みが続く場合も、別の病気が併発していることを疑わなければなりません。これらの症状が現れたら、すぐに病院を受診するようにしてください。

 

服用後の注意点

アフターピルを飲んだからといって、完全に安心できるというわけではありません。ここでは、服薬後に注意すべき点を解説しますので、必要に応じて対応を行ってください。

性感染症は予防できない

アフターピルはあくまでも妊娠を阻止するための薬であり、性感染症予防の効果はありません。緊急避妊を行う状況になったということは、コンドームを着用していなかったか、着用していても破れや外れなどのトラブルがあったということでしょう。相手が感染者でないと分かっているのであれば懸念することはないですが、そうでない場合は性感染症にも警戒を要します。

性感染症は罹患しても症状が分かりにくいことがあるため、僅かでも気になることがあれば病院や保健所で検査を受けるようにしてください。保健所では検査できる感染症の種類が限られていたり、定められた検査日時でないと検査が受けられなかったりする制約はありますが、匿名且つ無料で検査を受けることができますので、少しでも不安があればためらわずに検査するようにしましょう。

避妊をしない性行為は避ける

アフターピルを服用すると5~7日間排卵が抑制されますが、この期間中はずっと効果が続くというわけではないことに留意しなければいけません。

あくまで服用直前の性交渉に対して妊娠を回避させる薬であり、以降避妊をしない性行為を行えば十分に妊娠する可能性があります。そのため、薬の服用後は避妊なしの性行為を避けるようにしてください。

多量の飲酒は控える

アフターピルは女性ホルモンに作用する薬であり、アルコールの影響は受けません。そのため、服用後に飲酒してはいけないという制約こそありませんが、できるだけ控えるか少量にしておきましょう。

副作用の項で解説した通り、薬を飲んでから2時間経たない内に嘔吐してしまった場合、薬の有効成分が十分に摂取されていないことが懸念されます。飲酒自体に問題がなくても、飲酒による嘔吐で効果が減ずることになりかねないので、薬を飲んだ後は過度な飲酒をしないようにしてください。

飲酒以外にも、食べすぎや過度な運動、乗り物が苦手な人なら乗り物への乗車など、吐き気を催すような行動は控え、しばらくは安静に過ごすことをおすすめします。

次回の生理が来るまでは安心できない

薬の服用後に消退出血が見られることもあると解説しましたが、決して服用した人全員に見られるものではありません。また、消退出血は薬の副作用の一つである不正出血や妊娠初期の出血などとの区別が難しく、何らかの出血があったとしても確実に消退出血だと言い切ることは困難です。

そのため、避妊の成功は次の自然な生理を確認することで判明することになります。もしも生理予定日1週間を過ぎても生理が来ないという場合は、妊娠検査を行うようにしてください。

アフターピルありきで性行為することは避けましょう

アフターピルは無防備な性交渉をしてしまったときに有効ですが、あくまでも緊急時に使うべきものであり、常用するための薬ではありません。

また、緊急避妊に有効であるとはいえその効果は100%でなく、妊娠阻止率はノルレボ錠およびそのジェネリック医薬品で85%、エラで95%にとどまります。つまり、排卵日付近の妊娠しやすい時期に適切な避妊が行われていない状態で性交渉をした場合、推奨される時間までに服薬しても、一部の人は妊娠してしまっているということです。「アフターピルがあるから大丈夫」という理由で避妊を疎かにするのではなく、子供を持つことを望まない場合は適切に避妊をするようにしてください。

日常的な避妊には、低用量ピルが効果的です。低用量ピルは、含有される女性ホルモンの作用で、排卵を抑制したり子宮内膜を着床に適さない状態に変化させたりする効果があります。毎日きちんと服用を続けていれば避妊に失敗する確率わずか0.3%と、数ある方法の中でも特に失敗率が低い方法です。

実際に、一度避妊に失敗して緊急避妊を行ったという女性では、その後低用量ピルの利用を始める人が少なくありません。アフターピルは、緊急時にだけ利用する薬だと心得て、普段は適切に避妊を行うように心がけてください。

低用量ピルとアフターピルはオンラインで購入できます。

この記事では、アフターピルを飲んだ後の生理について解説しました。アフターピルを飲んだ後はホルモンバランスが急激に変動する影響で、生理日などに変化が見られることがあるので注意してください。また、アフターピルはあくまでも緊急時の薬であり、日常的な避妊に利用するものではありません。アフターピルがあるからと避妊を疎かにせず、低用量ピルなどを利用して日頃からしっかり避妊するようにしてください。